平成15年度再現問題
問題21 居宅サービス計画の実施状況の把握(モニタリング)について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 利用者及びその家族,居宅サービス事業者等との連絡を継続的に行う。
- 少なくとも1月に1回利用者の居宅を訪問し,利用者に面接する。
- 居宅サービス事業者等との連絡が十分に行われている場合には,利用者との面接に代えてサービス担当者と面接することで差し支えない。
- 少なくとも3月に1回,結果を記録する。
- 記録は保存し,定期的に保険者に提出することとされている。
問題22 Aさん(70歳)は 、要介護4で、訪問介護と福祉用具貸与による車いすのみ利用している。同居している息子夫婦から「本人は在宅生活の継続を望んでいるのだが、腰痛になるなど家族の介護負担が大変なので特別養護老人ホームに入れようかと悩んでいる」と相談を受けた。介護支援専門員の対応としてより適切なものはどれか。2つ選べ。
- 自宅を訪問してAさんが在宅生活の継続を希望していることを確認したが、専ら息子夫婦と話し合いながら居宅サービス計画の見直し内容を決定し、手続きを進めた。
- 相談に来た息子夫婦に対し、居宅サービス、施設サービスのどちらを利用するかはAさんに選択の権利がある旨を説明して帰らせ、直接本人から今後のサービス利用に関する相談があるまで待つことにした。
- 自宅を訪問して家族の介護内容を再評価したうえで、車いすへの移乗時や介護負担の軽減を図るため、移動用リフトや入浴補助用具を利用してみることを提案した。
- 相談を受けたその場で地域内にある特別養護老人ホームに連絡をとり、空きベットがあるホームが見つかったため、息子夫婦と話あって入所日を決定した。
- 家族の介護負担の軽減や社会的な交流を図るため、自宅を訪問し、定期的に通所介護や短期入所生活介護を利用してみることを提案した。
問題23 要介護認定を受けて 、自宅でひとり暮らしをしているAさん(76歳)には身寄りがない。最近、痴呆症状が進み、意思の確認が極めて困難になってきた。Aさんは自宅での生活に執着しているが 、徘徊等の問題も出始めている。介護支援専門員の対応としてより適切なものはどれか。3つ選べ。
- 成年後見制度の利用について、町役場の担当者と相談を開始する。
- 当面の支援として、民生委員に相談し、近隣住民による見守り体制を作るよう働きかる。
- 安全確保のために、町役場に施設への入所を申請する。
- 居宅介護支援事業所の管理者に、職権でAさんの金銭管理を行うよう求める。
- 当面の支援として、痴呆に関する対応について保健センターの保健師に相談する。
問題24 ひとり暮らしのAさん(70歳)は、極端に近隣との接触を嫌う性格であるが、近所の食料品店の店主には唯一気を許している。Aさんは要介護2であるが 、居宅サービスの利用は電動ベッドの貸与のみを受け入れている。介護支援専門員は、店主が食材を配達するときに同行し玄関先で声をかける程度である。介護支援専門員の対応としてより適切なものはどれか。3つ選べ。
- さしあたり店主から話を聞き、Aさんが心を開くにはどうしたらよいかを検討した。
- 店主より「自分が様子をみるから静観していてほしい」と言われたので、訪問を中止した。
- 近隣より「Aさん宅は玄関先までゴミが大量に散乱しており異臭がする」という苦情が居宅介護支援事業所にあったので、市役所に連絡するとともに、今後の対応について在宅介護支援センターに相談した。
- Aさんは閉じこもりがちなので、民生委員や店主を含む近所のボランティアによる働きかけを検討した。
- 店主より「食材の支払いが滞っている」との話があったので、検討していた訪問介護の導入について、利用者負担の支払いが困難と思われたため、当面とりやめることにした。
問題25 Aさんは63歳のとき交通事故によって四肢麻痺が残り身体障害者手帳1級を取得し、支援費制度のホームへルプ(居宅介護)のみ利用してきた。Aさんは 、65歳になったので居宅サービスを利用するため要介護認定を受けた。居宅サービス計画の策定にあたり介護支援専門員の対応としてより適切なものはどれか。3つ選べ。
- 介護保険制度における訪問介護と、支援費制度におけるホームヘルプ(居宅介護)を組み合わせて居宅サービス計画に位置づけた。
- 最初のサービス担当者会議に際して、Aさんの了解も得たうえで、支援費制度の利用の窓口となっていた市役所の障害福祉担当者にも出席を求めた。
- 支援費制度におけるホームヘルプ(居宅介護)を利用する場合においても、利用者負担は1割となる旨を説明した。
- 身体状況に応じた特別な車椅子の製作が必要になった場合には、身体障害者福祉法による補装具の給付について、身体障害者更正相談所に相談する。
- 支援費制度から提供されるホームヘルプ(居宅介護)は、介護保険制度における居宅介護サービス費区分支給限度基準額に含まれる旨を説明した。
問題26 適切なものはどれか。3つ選べ。
- バイタルサインとは,一般に体温,血圧,尿量のことを指す。
- 高齢者は,若年者と比較すると,一般的に疾患の症状が顕著に現れることが多い。
- 高齢者は,一過性の脳虚血,低栄養,脱水等により精神症状が現れやすい。
- 高齢者は,循環器疾患の典型的な兆候が現れにくいため,その発見や治療の開始が遅れることがある。
- 慢性気管支炎を有する高齢者は,肺炎などを契機として急激に呼吸不全を来たす場合がある。
問題27 適切なものはどれか。3つ選べ。
- 糖尿病は、1型糖尿病と2型糖尿病に大きく分けられ、高齢者においては1型が多い。
- 慢性関節リウマチ(関節リウマチ)の症状には、日内変動を呈するものがある。
- 高齢者の大腿骨骨折は、寝たきりの主要な原因となっている。
- 尿閉を起こす原因の1つとして、薬剤の副作用がある。
- 施設においてノルウェー疥癬が発生した場合には、症状の現れた者のみを治療すればよい。
問題28 適切なものはどれか。2つ選べ。
- 骨粗鬆症は、男性に多い。
- パーキンソン病の初発症状の特徴の1つとして、動作時の振戦がある。
- 高脂血症とは、血液の中性脂肪のみが基準値異常に増加した状態をいう。
- 肺気腫や慢性気管支炎の治療中においては、感染の予防が重要である。
- 慢性腎不全の原因としては、糖尿病性腎症が多い。
問題29 適切なものはどれか。3つ選べ。
- おむつの着用は留置カテーテルの使用は,尿意の維持に効果的である。
- エアマット等の活用により,褥瘡予防のための体位変換が不要となる。
- 重度の感覚障害を有する者は,褥瘡が生じやすい。
- 脳卒中後遺症者は,咀しゃくや嚥下の機能に障害が残ることがある。
- 嚥下の機能に障害を有する者は,脱水症状,栄養障害,嚥下性肺炎等を起こすことがある。
問題30 適切なものはどれか。3つ選べ。
- 失語症と構音障害は,高次脳機能障害である。
- 日常生活動作や手段的日常生活動作の援助においては,直接的な訓練だけでなく,自助具や福祉用具の活用,環境整備も重要である。
- 廃用症候群は,過度の安静や長期臥床など適切なケアやリハビリテーションが行われなかったことにより二次的に発生する。
- 長期臥床後の座位訓練においては,起立性低血圧の生じる可能性に留意する。
- ADLとは,一般的には,炊事,洗濯,掃除等の家事や,金銭管理等をいう。
問題31 適切なものはどれか。3つ選べ。
- 口腔の3つの大きな機能は、咀しゃく、嚥下、発音である。
- MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の保菌者に対しては、施設や在宅において隔離してケアを行う必要がある。
- 誤嚥性肺炎は、口腔咽頭粘膜において繁殖した病原菌を多量に含む喀痰や唾液を反復して微少吸引することにより、発生する場合がある。
- 高齢者は、加齢に伴い唾液分泌機能が低下する。
- 高齢者は、加齢により生理・生体機能が低下しているので、薬剤の副作用が起こりにくい。
問題32 口腔ケアについて適切なものはどれか。3つ選べ。
- 口腔ケアを適切に行うためには、口腔の状態だけでなく、要介護者の歯磨き、義歯の着脱、義歯清掃の自立度等についても評価を行う。
- 高齢者は歯と歯の隙間が大きくなるので、むし歯になりにくい。
- 歯磨きは細かい作業なので、要介護者本人に任せず、介護者が行うことが望ましい。
- 消毒・殺菌作用のある含嗽剤(がんそうざい)を使用する口腔清掃より、歯ブラシ等を使用するブラッシングのほうが清掃効果が高い。
- 義歯の清掃は少なくとも1日に1回は行う。
問題33 高齢者の栄養管理について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 高齢者によくみられる低栄養状態として、蛋白質・エネルギー低栄養状態(PEM)がある。
- 過剰な投薬は、食欲不振を招くことがある。
- 蛋白質摂取状態の指標としては、グロブリンの値がよく用いられる。
- 低栄養状態は、褥瘡の原因となる。
- 嚥下障害等により食事の経口摂取ができない間は、入院治療が必須である。
問題34 Aさん(78歳)は 、高血圧症で通院中である。訪問介護事業所から「昨日までは問題がなかったが、今朝、訪問介護員が訪問したところ、財布がない、盗まれた、などと言いながら部屋の中をうろうろし 、状況にそぐわない言動がある」との連絡があった。介護支援専門員の対応としてより適切なものはどれか。2つ選べ。
- Aさんの最近の日常生活や身体の状況等について、家族から詳しく聞く。
- 10日後に予約している病院受診時に検査してもらうように、家族に助言する。
- せん妄を疑い、すぐに主治の医師に相談する。
- すぐに通所介護の利用を検討する。
- すぐに老人性痴呆疾患療養病棟を紹介する。
問題35 脳梗塞を発症した後の対応について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 再発の可能性が高いので、発症後1ヵ月は絶対安静である。
- 安静状態を保つことで、拘縮や筋萎縮が起こることがある。
- 後期高齢者の場合は、リハビリテーションの適応にはならない。
- 自分では動かせない場合でも、関節可動域訓練を開始することはできる。
- 再発防止のために血圧管理等を行う。
問題36 Aさん(68歳)は、2年前から慢性腎不全のため自宅で寝たきりの生活を送っている。入浴の援助について適切なものはどれか。2つ選べ。
- 訪問入浴サービスの提供にあたっては、主治の医師の指示を得ることが望ましい。
- 腹膜透析を行っている場合には、入浴は不可である。
- 褥瘡がある場合には、入浴により末梢血流量が増加し、症状が悪化するため、入浴は避ける。
- 急な発熱や血圧の上昇がみられる場合には、入浴を中止することがある。
- 入浴後は発汗による水分減少があるので、必ず十分な水分補給を行う。
問題37 訪問リハビリテーションについて正しいものはどれか。3つ選べ。
- 医療機関においては、主に急性期のリハビリテーションを目的とし、介護保険においては主に回復期のリハビリテーションを目的としている。
- 要支援者に対しては、要介護状態になることの予防に重点が置かれたリハビリテーションを中心に行なう。
- 訪問看護ステーションから理学療法士や作業療法士が訪問する場合は、訪問リハビリテーションに該当する。
- 退院または退所後の在宅生活における自立性の向上をはかるため、一定の要件の下、訪問リハビリテーションを行なった場合は、介護報酬が加算される。
- 指定を受けられるのは、病院、診療所または介護老人保健施設に限られる。
問題38 通所リハビリテーションについて正しいものはどれか。2つ選べ。
- 要介護4以上の者は、身体機能の回復が見込めないため利用できない。
- 通所リハビリテーション計画は、介護支援専門員の指示に基づき各職種が共同して作成する。
- 通所リハビリテーション費には、食事提供加算、入浴介助加算等が認められる。
- 通所リハビリテーション費の個別リハビリテーション加算は、理学療法のみが対象となる。
- 通所リハビリテーション費の延長加算は、所要時間が8時間以上の場合に認められる。
問題39 正しいものはどれか。3つ選べ。
- 介護老人保健施設について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 計画担当介護支援専門員は、入所者の施設サービス計画を作成する。
- 介護保健施設サービス費は、医師・薬剤師及び看護・介護職員の配置割合により格差を設けている。
- 介護老人保健施設の在宅ケアを支援する機能として、短期入所生活介護、通所リハビリテーションがある。
- 計画担当介護支援専門員は、入所者が居宅において日常生活を営むことができるかどうかについて定期的に検討し、その内容等を記録しなければならない。
- 介護老人保健施設を退所し、引き続き介護療養型医療施設に入院した場合には、介護報酬上、退所前連携加算は算定できない。
問題40 介護療養型医療施設について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 介護療養型医療施設の利用者には、介護老人保健施設の利用者より要介護度の軽い者が多い。
- 介護療養型医療施設の指定は、原則として、病室単位で行われる。
- 計画担当介護支援専門員は、定期的に入院患者に面接しなければならない。
- 計画担当介護支援専門員は、施設サービス計画の作成にあたり、サービス担当者会議の開催、担当者に対する照会等により、担当者から意見を求めなければならない。
- 指定を受けられるのは、療養病棟を有する病院・診療所、老人性痴呆疾患療養病棟である。





