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介護支援専門員実務研修受講試験再現問題

平成12年度再現問題



問題21 正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 介護保険施設は集団生活の場であるので、個々の入所者の特性よりも介護の効率性に重点を置いた施設サービス計画を作成することが望ましい。
  2. 施設サービス計画には、ボランティアによるサービスについても位置付けることができる。
  3. 施設サービス計画は、5年間保存しなければならない。
  4. 施設サービス計画におけるアセスメント(解決すべき課題の把握)は、介護保険施設の入所者及びその家族に面接して行わなければならない。
  5. 施設サービス計画を作成した後には、特段の事情がない限り、介護保険施設の入所者に対し定期的な面接によりモニタリング(施設サービス計画の実施状況の把握及び継続的なアセスメント)を行わなければならない。

問題22 Aさん(88歳)は訪問介護と通所介護を利用しているが、寝たきり状態で、長年にわたって同居の息子夫婦の介護を受けてきた。Aさんが利用している訪問介護事業所から、最近、あざができていることが多いと連絡を受けた。介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 直接自らが確認したものではないので、Aさんか家族からの相談を待つことにした。
  2. 虐待の可能性もあると考え、市の担当課に事実の確認を依頼し、担当者と同行することにした。
  3. Aさんが利用している通所介護事業所に、サービス提供時等にAさんにかかわる事故がなかったかを確認した。
  4. Aさんには確認しづらいため、連絡をしてきた訪問介護事業所と話し合って、あざの処置のために居宅サービス計画に訪問看護を追加し、提供開始日を決定した。
  5. 訪問介護事業所に依頼してAさんへのサービス提供を担当している訪問介護員に面会し、あざの状況やそのほかに気付いたことがないかを確認した。

問題23 Aさん(85歳)は要介護1で、夫(88歳)と2人暮らしであり、平屋建ての自宅に住んでいる。夫にはこれまで家事の経験がほとんどないため、Aさんに対し家事全般についての支援が必要であると思われた。介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. Aさんはきれい好きであるため、訪問介護による居室の大掃除を居宅サービス計画に位置付けた。
  2. 訪問介護事業所に対し、Aさんに対する食事の準備や洗濯等の援助を行う際には、夫にも積極的な参加を促しつつサービス提供にあたるよう依頼した。
  3. Aさんに対し地域の支えあいが必要であると考え、Aさんの同意を得て民生委員へ現在の状況を連絡し、定期的な訪問を依頼した。
  4. Aさんが可能な限り自分で家事を行えるよう、食堂と台所の段差を解消して移動しやすくするため、介護保険の住宅改修を利用することを提案した。
  5. 当面、Aさんは在宅生活が可能と判断されたが、Aさんの安全確保のために、早急に特別養護老人ホームに入所申込をするよう勧めた。

問題24 Aさんは経験の浅い介護支援専門員である。娘夫婦と同居している利用者Bさん(78歳)について、とりあえず、居宅サービス計画原案を作ったものの、内容についてBさんは納得していない。Aさんの対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. Bさんの心身の状況や生活に関する意向を再度確認し、居宅サービス計画原案の見直しを検討する。
  2. どのように対応すべきか、基幹型在宅介護支援センターに相談する。
  3. 介護支援専門員は専門職であるので、自ら作った案のとおりサービスの提供が開始されるよう手続きを進める。
  4. 居宅サービス計画原案に代えて、参考書に掲載されていた標準的な要介護度別の居宅サービス計画をBさんに勧める。
  5. Bさん同席の下、Bさんの家族を交え、居宅サービス計画原案について話し合いの場を設ける。

問題25 Aさん(73歳)は脳梗塞で入院し、現在リハビリテーション中であるが、1ヵ月後の退院が決まった。Aさんは、軽度の片麻痺が残り、ひとり暮らしのため在宅生活への不安が大きい。Aさんからの依頼により要介護認定の申請援助を行うとともに、病院の医療ソーシャルワーカーも含めて退院後の生活や居宅サービス計画について検討した。介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. Aさんは「不自由な体を他人に見られたくない」と強く言っているが、社会性を失わないよう、専門家としての判断に基づき、Aさんの意向にはそわないが、週2回の通所介護を位置付ける。
  2. 何よりも転倒防止が重要と考え、自宅では今後ベッド周囲での生活を前提としたサービスの利用に限定する。
  3. Aさんは麻痺になった自分を受容することができず、すっかり自信をなくしているので、残存能力を活かしてどのような生活ができるのかを見つけるように働きかける。
  4. トイレや入浴、買い物などの日常生活上の行為を、どのようにしたら安全に行うことができるかについて十分検討する。
  5. Aさんが今後の目標や希望をもてるよう、どの程度までの生活動作が可能なのか、また退院後にどのようなリハビリテーションが必要なのかなどについて、医師やリハビリテーションスタッフから助言を得る。

問題26 次の検査値のうち、加齢に伴って変化しにくいものはどれか。2つ選べ。

  1. クレアチニンクリアランス
  2. 血清アルブミン
  3. 血小板数
  4. 1秒率
  5. GOT

問題27 高齢者によくみられる状態及び症状について適切なものはどれか。2つ選べ。

  1. 廃用症候群とは、日常生活での活動性の低下に伴って生じる身体的・精神的機能の全般的低下をいう。
  2. 寝たきりの原因としては、骨折・転倒が最も多い。
  3. 栄養状態を評価するために、体重はよい指標となる。
  4. 高血圧症のうち、原因がはっきりしているものを本態性高血圧症という。
  5. 糖尿病の合併症は、自覚症状が早期に現れやすい。

問題28 脳血管障害について適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 脳血管障害の多くは、発症の危険因子が不明で、予防が難しいとされている。
  2. くも膜下出血は、起床時に発症することが多い。
  3. 脳内出血では、頭蓋内圧亢進症状や高次脳機能障害がみられる。
  4. 脳血栓は、脳内で分岐する動脈にアテローム血栓ができて、その動脈の支配領域に虚血性の壊死病変を生じることをいう。
  5. 脳塞栓は、心臓でつくられた血栓が脳に飛ぶことによって起こることが最も多い。

問題29 高齢者の失禁について適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. おむつの安易な着用は、尿意の後退をもたらしやすい。
  2. 腹圧性尿失禁が考えられる場合には、排尿に間に合うよう、ポータブルトイレの位置を患者のベッドの近くにする。
  3. 寝たきりの高齢者に失禁が続く場合には、水分の制限を行う。
  4. 膀胱括約筋が弛緩したり、排尿神経が鈍くなって我慢ができにくくなるために起こる失禁を、切迫性尿失禁という。
  5. おむつを着けていても、本人が漏れていることに気付くような場合には、尿意が残っているとみなして対応する。

問題30 高齢者の口腔ケアについて適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 誤嚥性肺炎を予防する効果がある。
  2. 加齢に伴い唾液分泌が減るため、口腔ケアが必要である。
  3. 口腔清掃は、機械的清掃より化学的清掃の方が効果的である。
  4. 経管栄養を行っている場合には、口腔清掃の必要性は低い。
  5. 要介護者が自分でできることは必ずしてもらい、足りないところを介助することが重要である。

問題31 リハビリテーションについて適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. リハビリテーションにおいては、障害を多角的に理解し、援助は総合的に提供されることが重要である。
  2. 維持期のリハビリテーションは、自立生活を支援することが目的であり、筋力増強のための運動は行わない。
  3. リハビリテーションに伴う危険を予測するため、疾病や障害の状況、バイタルサイン、睡眠パターンなどを事前に確認することが重要である。
  4. 長期臥床後に座位訓練を行う場合には、低血圧を生じる可能性が高いため、血圧チェックや自他覚症状への配慮が重要である。
  5. 関節可動域訓練は、痛みを伴うことが多く、また筋肉損傷の可能性もあるため、他動訓練を第一に選択する。

問題32 痴呆について適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 高齢者人口における痴呆高齢者の割合は、次第に減少の傾向にある。
  2. アルツハイマー型痴呆では、「まだら痴呆」が特徴的にみられる。
  3. 加齢による聴力や視力の低下などが、発症の誘因となることがある。
  4. 異常な行動が痴呆の初期症状か性格によるものかは、普段から見ている家族でも、判断が困難なことがある。
  5. 発症前後の精神的状況として、何もする気がおきないなどの意欲の低下や、怒りっぽくなるなどの性格の変化がみられる。

問題33 薬剤について適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 加齢に伴い、肝機能が低下して、薬の作用が強まることがある。
  2. 高齢者においては、併用される薬剤数が多いので、薬の相互作用や副作用の発現に注意が必要である。
  3. 血液中にある薬は、血液中の蛋白質と結合して作用する。
  4. 薬を飲む場合には、希釈されることを考え、なるべく少量の水で飲むほうがよい。
  5. 薬の副作用として、手の震えやうつ症状等がみられることもある。

問題34 在宅での医療管理について適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 在宅自己灌流法を行っている患者の場合には、水分バランスや体重、炎症の可能性等の定期的な観察が必要である。
  2. 中心静脈栄養のポートを皮下に植え込んである場合には、皮下の炎症の有無に注意する必要がある。
  3. 胃瘻を造設している場合には、経口摂取は平行して行ってはならない。
  4. 在宅酸素療法により、慢性呼吸不全患者の在宅療養生活が可能となった。
  5. 在宅において末期癌患者の疼痛緩和を行う場合には、麻薬の使用は禁止されている。

問題35 高齢者虐待について適切なものはどれか。2つ選べ。

  1. 被虐待高齢者は、男性のほうが多い。
  2. 高齢者虐待の内容は、身体的暴力がほとんどである。
  3. 高齢者が極端に人目を避けたりすることも、高齢者虐待を発見するための兆候の1つである。
  4. 介護者自身の精神的疲労やストレスは、虐待発生の危険因子の1つである。
  5. 同居家族が加害者の場合には、必ず被虐待高齢者に対し施設入所を勧める。

問題36 適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 骨粗鬆症の予防には、適度な運動も有効である。
  2. 骨粗鬆症の予防には、ビタミンEの摂取が有効である。
  3. 痴呆の予防には、社会的孤立を防ぐことも有効である。
  4. 糖尿病性腎症の予防には、血糖コントロールが有効である。
  5. 褥瘡の予防には、良肢位を長時間保ち続けることが有効である。

問題37 介護保険における通所リハビリテーションについて正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 通所リハビリテーション事業者の指定を受けられるのは、病院、診療所、介護老人保健施設に限られる。
  2. 通所リハビリテーションの対象となる者は、要介護1から要介護5の者に限られる。
  3. 個々の利用者に応じて作成された通所リハビリテーション計画に基づいて行われるため、グループごとにサービス提供を行うことはできない。
  4. 通所リハビリテーション計画は、医師及び理学療法士、作業療法士その他専らリハビリテーションの提供にあたる従業者が共同して作成しなければならない。
  5. 独居老人のための調理訓練は、通所リハビリテーション計画に位置付けられることはできない。

問題38 介護保険における訪問リハビリテーションについて適切なものはどれか。2つ選べ。

  1. 炊事、掃除、洗濯などのIADLの維持改善は、訪問リハビリテーションの目的に含まれない。
  2. 筋萎縮、関節拘縮等の廃用症候群の予防も、訪問リハビリテーションの目的の1つである。
  3. 訪問リハビリテーションは、理学療法士や作業療法士の判断で開始できる。
  4. 特定施設入所者生活介護を受けている高齢者には、訪問リハビリテーション費が算定されない。
  5. 指定訪問看護ステーションの理学療法士や作業療法士がリハビリテーションを実施した場合には、訪問リハビリテーション費が算定される。

問題39 介護老人保健施設について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 介護老人保健施設で提供される通所リハビリテーションは、要介護1から要介護5の認定を受けた者が対象である。
  2. 介護老人保健施設は、あらかじめ協力病院を定めている場合には、医師を置く必要はない。
  3. 入所者が健康手帳を有している場合には、健康手帳の医療にかかるページに、提供した介護保健施設サービスに関し必要な事項を記載しなければならない。
  4. 介護老人保健施設は、地域に開かれた施設として、家庭介護者や地域のボランティアなどがケア技術を習得する支援等に努める。
  5. 病状が安定期にあることが、介護老人保健施設の入所要件の一つである。

問題40 介護療養型医療施設について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 施設サービス計画は、医師または看護師が作成しなければならない。
  2. 介護療養型医療施設は、施設サービス計画に基づいて、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護、機能訓練などを提供する。
  3. 現在、介護療養型医療施設の指定を受けられるのは、療養病床を有する病院・診療所、老人性痴呆疾患療養病棟を有する病院、介護力強化病院である。
  4. 介護療養型医療施設の医師は、医学的に入院の必要性がないと判断した場合には、患者に対し、退院を指示しなければならない。
  5. 痴呆性高齢者は、老人性痴呆疾患療養病棟にのみ入院できる。
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