円満退職に向けて


ファイルを手に笑顔の介護職女性

円満退職のためにすることとは?

「退職交渉」は転職活動の中で、転職先への面接と並ぶ、もう一つの大きな山場です。
ギリギリの人数で運営している職場が多いので急な退職は残された事業所で働く人たちはもとより、人手不足が影響して入居者や患者さんにも迷惑が掛かってしまうこともあります。退職は計画的に行いましょう。

退職時に思い当たるトラブルは強い引き止めを受けていて辞めさせてもらえない、退職願が受理されないということ。十分に期間を置いて事前に交渉しているにもかかわらず退職させてもらえないのは事業所側に問題があります。 ですが迷惑がかかるような辞め方は絶対にNG。介護業界は案外狭いので事業所の経営陣同士が情報交換を行っていたり従業員同士で交流があったりします。内定先に入所した後、もしどこかでばったり会うことがあったとしても気まずいことのない円満な退職にしましょう。もちろんお世話になった事業所や上司、同僚への感謝の気持ちも忘れずに。


内定から円満退職、入所までのステップ


▼STEP1. 採用の連絡が来たら


スマホの通知を確認する女性

入社条件を確認しましょう。面接のときと条件が違うことはないか、専任のキャリアパートナーと確認します。もし条件が異なっていれば交渉もできるのでご安心を。 トラブル防止にも、入社を決める前に問題ないかチェックは必須です。
今後の予定やわからないことがあればなんでも質問してくださいね。


▼STEP2. 1~2か月前に直属の上司に退職日の相談を


優しそうな男性上司に相談

ここでは3つのポイントを押さえておきましょう。


ポイント1. 一番近い上司に相談しよう

最初の退職相談は直上の上司に相談しましょう。たとえ話しづらい相手だったとしても、いきなり施設長など役職の高い人に相談してはいけません。監督者である上司の監督不行き届きを露呈するようなものです。


ポイント2. 退職する日程の相談は早めに行う

退職したい日から1か月から2か月(30日~60日)前に相談するようにしましょう。法律上は2週間前に退職の意思表示をすれば退職ができるとしていますが、雇用契約時に1、2か月前に申告が必要と書かれていることが多いです。
これは退職者をすぐに辞めさせないようにする取り組みではなく、あなたが抜けた後の代わりを採用するために必要な期間となるためです。法律上問題ないからと直前に退職届を出さないようにしましょう。


ポイント3. 引き止められない退職理由を見つけておく

人手が足りない職場が多い中、引き止める余地がある理由だと退職はもう少し考えて、と言われてしまう可能性があります。退職理由としてよく選ばれている退職理由は「家族の事情」「自身の健康状況が芳しくない」「引っ越し」など他人からは入り込みづらい事情です。もしキャリアアップなど前向きな退職理由であれば「資格が取りたい」「○○の経験を積みたい」など正直に伝えても受け入れてもらいやすいはず。最終的に上司には退職関係の調整でお世話になることが多いため、退職の相談段階では関係性が悪化しないように進めていきたいところです。悪口や不満などは滅多なことがない限り口にしないようにしましょう。


▼STEP3. 業務の引き継ぎ


新しいリングノート

退職願を提出し、受理されれば円満退職に向けての実務がスタートします。
残る同僚たちのためにも引き継ぎは滞りなく行いましょう。担当業務や注意事項などをまとめた引き継ぎノートを一冊作っておくことがおススメです。一度説明した内容であったとしても、もし同僚が再度確認したいときに引継ぎノートがあったら助かります。
退社後に伝達漏れが発覚した場合、後日電話連絡が入るなんてことも……。入居者や患者さんに迷惑がかからないよう漏れ無くしっかりと引継ぎ作業をおこないましょう。


▼STEP4. 返却物の用意


退職時に返却するカードやバインダー

制服や備品、セキュリティカード、健康保険証など返却するものを用意しましょう。健康保険証の記号や番号は後々書類記入することもあるのでコピーをとっておくと安心です。入居者の名前など個人情報が入った書類もすべて返却しましょう。


▼STEP5.必要書類の受理


未記入の雇用保険被保険者離職票

勤務先から年金手帳や離職票、雇用保険被保険者証、源泉徴収票など受理すべき書類を受け取りましょう。退職後すぐもらえるもの、発行に時間がかかるものなどそれぞれタイミングがあるので念のため退職前に時期を確認しておくと安心です。


▼STEP6. 退職&入所


ファイルを片手にりりしい表情の介護職女性

ここまでくればやっと退職となります。冒頭にお伝えした通り、地域や専門次第では狭い業界なので退職後でも関係性を維持しておくことをおすすめします。 入所まで専任キャリアパートナーがサポートしてくれるので不安や疑問に思うことはすべて相談してください。


いかがでしたでしょうか。円満退職をするためには多少人に気を遣う必要が出てきます。 多少面倒なこともあるかと思いますが、一緒に働いてきた同僚や上司への感謝の気持ちを持って退職まで進めていきましょう。辞める立場だからと言って自分勝手にならないように気を付けて。新しい入所先のスタートが待っているからこそ気持ちのいい旅立ちを心がけたいですね。


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