現在、ケアマネジャーとして働いている方や、今後ケアマネを目指している方など、働く条件として、「どのくらい給料がもらえるのか気になる!」という方も多いのではないでしょうか!?

この記事では、令和6年度の厚生労働省の賃金構造の統計データを元に、様々な項目別に平均年収を比べてみましたので、是非参考にしてみてください!

ケアマネの仕事について知りたい方はこちら
この記事の要点まとめ
  • 「令和6年度」の厚生労働省の賃金構造の統計データからケアマネの給与傾向をまとめています。
  • ケアマネジャーの給料を、地域別・年齢別・施設別などの色々な切り口で比較することができます。
  • ケアマネジャーの給料アップのポイントや、アドバイスも掲載中!

ケアマネジャーの平均年収は417.3万円

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、企業規模計(10人以上)のケアマネの年収は417.3万円です。
内訳として、月給29.1万円、賞与などの特別給与額67.6万円でした。
給与以外では、全国の常勤のケアマネジャーは、平均年齢52.8歳、勤続年数11.4年、実労働時間163時間(うち、残業などの超過労働時間は4時間)

という調査結果となっています。

※職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

出典:令和6年賃金構造基本統計調査(厚労省)

都道府県別のケアマネジャーの平均年収は?

ケアマネジャーの平均年収で、最も給与の高い地域はどこでしょうか?
各都道府県別のケアマネジャーの平均年収を「令和6年賃金構造基本統計調査」からまとめてみました。

都道府県年収(万円)都道府県年収(万円)
北海道387.92滋賀県416.12
青森県360.54京都府388.97
岩手県402.18大阪府422.86
宮城県370.03兵庫県417.71
秋田県343.02奈良県428.86
山形県432.61和歌山県474.75
福島県429.55鳥取県380.89
茨城県423.73島根県386.65
栃木県384.23岡山県410.17
群馬県457.57広島県401.42
埼玉県418.57山口県410.34
千葉県468.23徳島県389.35
東京都448.16香川県438.95
神奈川県479.81愛媛県416.53
新潟県355.39高知県395.16
富山県425.38福岡県400.49
石川県409.49佐賀県395.95
福井県429.34長崎県393.04
山梨県391.84熊本県422.97
長野県464.18大分県396.99
岐阜県411.98宮崎県388.99
静岡県399.3鹿児島県380.54
愛知県400.23沖縄県322.49
三重県371.91
都道府県別 ケアマネジャー年収一覧

※所定内給与額の12か月分+年間賞与その他特別給与額で年収を算出しています。

出典:令和6年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

ケアマネジャーの転職相談受付中!

ケアマネ転職サポートに登録(完全無料)

ケアマネジャーの月収は、働く施設によってどのくらい違う?

介護支援相談員の資格を持つケアマネジャーの、施設形態ごとの平均月収が一番高かったのは「介護老人福祉施設」で月収41.6万円、その次は「介護老人保健施設」の月収40.4万円となっています。

順位施設形態平均月給
1介護老人福祉施設416,060円
2介護老人保健施設403,680円
3特定施設入居者生活介護事業所399,380円
4訪問介護事業所391,040円
5介護医療院372,420円
6認知症対応型共同生活介護事業所358,900円
7通所リハビリテーション事業所358,870円
8小規模多機能型居宅介護事業所354,020円
9通所介護事業所341,800円
施設別のケアマネジャー平均月収ランキング

出典:令和6年賃金構造基本統計調査(厚労省)

ケアマネジャーの年齢・勤続年数別の年収はどのくらい?

令和6年賃金構造基本統計調査で、ケアマネジャーとして働く勤続年数と、年齢別の平均年収を見てみると、年齢45~49歳(勤続年数15年以上)が、年収469.8万円と一番年収が高く、年齢が30~34歳(勤続年数が15年以上)年収465.1万円、年齢50~54歳(勤続年数が15年以上)年収458万円と続いています。
勤続年数がより長いほど、年収は高くなる傾向にあり、年齢は、経験豊富な30代~50代が最も年収が高い、という結果になっています。

経験年数0年1-4年5-9年10-14年15年-
25~29歳344.7278.3
30~34歳276.9351.9505.9360.9
35~39歳262.6379.4367434.1465.1
40~44歳374.5402.7402.8433.4439.2
45~49歳278.3452.1422.7411469.8
50~54歳364.1381.4405.5393.4458
55~59歳361.3362.1402.4398.1447.2
60~64歳291.1360.1367.8397.8396.8
65~69歳296.1388.8349.9374.1
70歳以上369.3327.2
年齢×経験別のケアマネジャー平均年収

出典:令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(厚生労働省)

※職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)の規模計より

ケアマネジャーの転職相談受付中!

ケアマネ転職サポートに登録(完全無料)

ケアマネジャーの平均月収は他職種と比較して低い?高い?

厚生労働省の調査によると、職種別の平均給与は以下の通りとなります。

この中では、ケアマネジャーは、看護職員の次に、月収が高いことが分かります。調理員と比較すると、10.3万円高くなっていて、ケアマネジャーとしての資格の価値が高いことが分かります。

順位職種平均給与額
1看護職員384,620円
2介護支援専門員375,410円
3理学療法士、作業療法士、言語聴覚士又は機能訓練指導員362,800円
4生活相談員・支援相談員353,950円
5介護職員338,200円
6管理栄養士・栄養士323,810円
7事務職員317,620円
8調理員272,240円
介護従事者等の平均給与額

出典:令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

介護職員等処遇改善加算Ⅰ~Ⅴを取得(届出)している事業所における介護職員(月給・常勤の者)の平均給与額

ケアマネジャーで年収を上げる4つの具体的な方法

ケアマネジャーの平均年収は介護職全体で見ると高い傾向にありますが、責任の重さに見合わないと感じる方もいるかもしれません。

年収を上げる方法は、大きく分けて「①今の職場で付加価値を高める」方法と、「②より評価(給与)の高い職場へ転職する」方法があります。

それぞれの具体的な方法、期待できる収入アップの目安、実現のポイントを以下の表にまとめました。

年収アップの方法期待できる収入増 (目安)実現のポイントと解説
主任ケアマネの資格取得月10,000円~[資格手当]
最も確実な方法の一つ。資格手当が支給される事業所が多いです。
管理職への必須要件にもなるため、キャリアアップの第一歩として不可欠です。
管理職・所長への昇進月30,000円~[役職手当]
事業所の所長や管理者になることで、役職手当が支給されます。
年収500万円以上を目指すことも可能ですが、マネジメント能力や経営感覚が求められます。
給与水準の高い法人へ転職年収30万円~[基本給・賞与UP]
運営母体によって給与水準は大きく異なります。
一般的に、医療法人や大手社会福祉法人が運営する事業所は、基本給や賞与が高い傾向にあります。
働き方を変える (転職)事業所により異なる[施設形態の変更]
例外はあるものの「居宅ケアマネ」よりも「施設ケアマネ」の方が、平均年収が高い場合もあります。
自分の経験や適性に合う職場で、より高い給与を提示する事業所を探すのも有効です。
例)東京都ケアマネジャー求人※の平均月給
・居宅介護支援事業所 27.1万円
・グループホーム 27.6万円
・有料老人ホーム 28.3万円
・特別養護老人ホーム 26.2万円
※2025年11月5日時点「ケア人材バンク」掲載求人より集計

まずは「主任ケアマネの資格取得」を目指すのが、現在の職場でキャリアを積み上げる上では主要な手段となります。
「今の職場で主任ケアマネのポストが空いていない」「資格手当の制度が整っていない」という場合もあるので、ご自身の職場には事前に確認しておくとよいでしょう。

また、居宅支援事業所にとって、主任ケアマネジャーは、原則として、管理者は主任ケアマネジャーである必要があります(2027年3月まで経過措置期間あり)。
また、特定事業所加算の上位区分(加算I・IIなど)を算定するための配置条件にもなっているため、居宅において需要が高い職種です。他事業所への転職も視野に入れて検討してみるのもおすすめです。

「給与水準の高い法人へ転職」は、年収の大幅アップを狙う上では効果的な選択肢です。
ご自身の経験やスキルを正しく評価してくれる職場へ環境を変えることで、大幅に年収がアップするケースもあります。
ただし、人気求人でもあるため、募集終了になる前に、見つけたら早めに応募することをおすすめします

ケアマネジャーの最新の平均年収はいくらですか?

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、ケアマネジャーの平均年収は417.3万円です

この内訳は、月給が平均29.1万円、賞与などの特別給与額が年間67.6万円となっています。これは介護従事者の中では看護職員に次いで高い給与水準です。

ケアマネジャーの年収は、働く地域(都道府県)によって差がありますか?

はい、地域によって年収に差があります。

例えば、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」では、神奈川県が479.8万円、和歌山県が474.7万円と高い水準である一方、沖縄県が322.5万円となっており、勤務地によって年収に違いが見られます。

※所定内給与額の12か月分+年間賞与その他特別給与額で年収を算出しています。

働く施設によっても、ケアマネジャーの給料は変わりますか?

はい、働く施設形態によって平均月収は異なります。

「令和6年賃金構造基本統計調査」によれば、最も平均月給が高いのは「介護老人福祉施設(特養)」で41.6万円、次いで「介護老人保健施設(老健)」で40.4万円となっており、居宅サービスよりも施設サービスの方が高い傾向があります。

ケアマネジャーが年収を上げるための具体的な方法を教えてください。

年収を上げる方法として主に「今の職場で価値を高める」か「給与の高い職場へ転職する」かの2つの手段があります。

具体的な方法としては以下の通りです。
①「主任ケアマネジャー」の資格を取得して資格手当を得る
②管理者や所長に昇進して役職手当を得る
③給与水準の高い医療法人や大手社会福祉法人へ転職する
④他事業所に転職する(例:居宅ケアマネ→施設ケアマネへの転職など)

ケアマネジャーの年収は、年齢や勤続年数によって上がっていきますか?

はい、勤続年数が長いほど年収は高くなる傾向があります。
「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、経験豊富な30代~50代の年収が高い傾向にあり、特に「45~49歳」かつ「勤続年数15年以上」の層が平均469.8万円と最も高くなっています。

✨ 気になったらSNSシェア ✨

※当サイトの情報は、掲載時点での情報に基づいています。また、情報の正確性、最新性を保証するものではありません。