この記事では、サービス管理責任者としての転職活動において、自分の強みを活かした履歴書や職務経歴書、志望動機の書き方やポイントを、例文付きを掲載しています。
是非最後までご覧いただき、サビ管の転職成功を目指してください!
目次
サービス管理責任者の転職で重要なこと
転職する理由を整理する
なぜ転職したいのかという理由を整理して明確にすることで、転職活動の方針が定まります。
サービス管理責任者としてどのように働きたいかを深堀りしてみましょう。
例えば、以下のように具体的に何をしたいのかを可視化することで、転職動機の整理にもなります。
- これまでの経験を活かし、管理職として事業所運営や人材育成に挑戦したい。
- 個別支援計画の作成から丁寧に携わり、より深く利用者様に寄り添った支援を実現したい。
- 〇〇分野(例:精神障がい者の就労支援)の専門性をより深め、質の高い個別支援を提供できる環境で貢献したい。
- 多様な専門職が連携するチーム支援に魅力を感じ、より質の高い支援体制の構築に携わりたい。
今までの経験を整理する
次に、自身のこれまでの経験やスキルなどを振り返り、今の自分がどのように転職先に貢献できるのかを整理します。
経験した業務内容の具体的な数値も合わせて整理することで、自分の強みを改めて理解できます。
- 就労継続支援B型事業所で、個別計画作成を40人分担当。対話重視で本人の意向を引き出し、多職種連携で計画の具体化まで実績を積んだ。
- アセスメントに100件以上携わり、多機関から情報収集や、多角的な強み・ニーズのナレッジを蓄積できた。
- 就労移行支援事業所にて、年間平均15名の利用者の就職活動を支援、就職後6ヶ月の職場定着率も90%超できた。
- 共同生活援助(障がい者向けグループホーム)にて、2拠点で計10名の個別支援計画作成・評価を担当し、3名は地域移行支援計画作成から移行までを実現できた。
今後どうなりたいか具体的にする
サービス管理責任者として、今後自分がどのように成長し、キャリアアップしていきたいのかを明確にしましょう。具体的に考えることで自分の理想とするキャリアプランがより明確になります。
- 事業所内の支援に留まらず、家族支援や地域連携も強化し、包括的なサポート体制を構築したい。
- OJTや研修を通じて後進育成に力を注ぎ、事業所全体の支援の質を底上げしていきたい。
- 多職種と緊密に連携し情報を共有することで、利用者様の生活全体をチームで支える体制を築きたい。
- 〇〇分野(例:意思決定支援)の専門性をさらに高め、その知見を活かして事業所の特色づくりに貢献したい。
- サービス管理責任者の経験を土台に、将来的にはより広い視野で事業所運営にも携われる人材へと成長したい。
実際にサービス管理責任者として働く姿をイメージしてみることが重要です。
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学歴の書き方
中途採用であれば、義務教育を記載する必要はないので、高校入学の時点から記載します。
学校名は略称で書くのではなく、正式名称で書くようにしましょう。専門学校や大学の場合は、学部学科専攻の記載が必要になります。
年 | 月 | 学歴 |
---|---|---|
2002 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学 |
2005 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 卒業 |
2005 | 4 | 〇〇大学 社会福祉学部社会福祉学科 入学 |
2009 | 3 | 〇〇大学 社会福祉学部社会福祉学科 卒業 |
以上 |
職歴の書き方
会社名や部署名は略さずに正式名称で記載しましょう。
転職回数が多くても、履歴書の職歴欄にはすべて記載するようにしましょう。
福祉関係の職歴を書く場合は、仕事内容を簡潔に記載することで実務経験のアピールになります。
年 | 月 | 職歴 |
---|---|---|
2009 | 4 | 社会福祉法人〇〇福祉会 入職 |
生活介護事業部配属 | ||
生活支援員として利用者様の日中支援業務を行う | ||
2012 | 3 | 一身上の都合により退職 |
2012 | 4 | NPO法人〇〇 入職 |
生活介護事業部配属 | ||
2014 | 4 | 現場での功績が認められ主任に昇進 |
2017 | 10 | 実務経験を積み、研修を経てサービス管理責任者研修を修了 |
今後のキャリアアップのために転職を決意 | ||
以上 |
免許・資格の書き方
免許・資格については、取得年月の古い順に記載していきます。
学歴や職歴と同様に、正式名称で書くことが大切です。
年 | 月 | 免許・資格 |
---|---|---|
2005 | 8 | 普通自動車第一種免許 取得 |
2016 | 3 | 介護福祉士 取得 |
2017 | 10 | サービス管理責任者研修 修了 |
2018 | 3 | 社会福祉士 取得 |
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志望動機を考える上で重要な4つのポイント
志望動機では、以下の4つのポイントに分けて考えてみると、相手により伝わりやすいアピールに繋がります。
サビ管で働きたい具体的な理由を考える
今までの経験から、今後サビ管として働く上で「どんなキャリアを積んでいきたいか」「どのようになりたいか」役割や待遇・給与面など、いろいろな面で、転職した後の自分を想像しながら考えてみてください。
- 直接的な関わりに加え、個別支援計画を通じて利用者の目標達成プロセス全体をデザインし、伴走することにやりがいを感じる。
- サービス管理責任者としての専門性と責任を果たし、事業所への貢献に見合った正当な評価(待遇含む)を得たい。
- 障がい福祉分野で長く貢献するため、サビ管として支援の質向上や人材育成に携わり、専門性と実践力を高めたい。
- 多様な専門職や関係機関と連携する「ハブ」となり、チームで最適な支援を調整するサビ管の役割に魅力を感じる。
- アセスメントからモニタリングまで一貫して関わり、PDCAサイクルを効果的に回して支援の質向上を追求したい。
経験や実績から自己PRを整理
これまでの経験や実績から、サービス管理責任者としてアピールできるポイントを考えてみましょう。この点を明確にし、自己PRとしてアピールすることができれば転職活動において有利になります。
- アセスメントからモニタリングまで一連のプロセスを多数経験。利用者の個別性に合わせた計画作成と、状況に応じた柔軟な実践対応が可能。
- 後進指導やカンファレンス運営の経験を活かし、チーム全体の支援力を向上させ、多角的なアプローチを実践できる体制構築に貢献できる。
- 困難事例に対しても、関係機関との調整や多職種連携を粘り強く行い、課題解決に向けた合意形成を図る調整力が強み。
- 〇〇分野(例:就労支援)における専門知識と実践経験が豊富であり、質の高いアセスメントと効果的な個別支援計画作成に貢献できる。
その法人・事業所に応募した具体的な理由
応募先の法人や事業所の事業内容も踏まえた上で、応募した理由を考えることで、改めて転職意欲や必要性の再認識にもつながります。
- 貴事業所の〇〇(例:企業開拓力)に強みを持つ就労支援に魅力を感じ、自身の経験を活かたい。
- 貴事業所の「家族もチームの一員」という理念に深く共感した為、私の家族支援の経験を活かし、その実践に貢献したい。
- 質の高い支援への真摯な姿勢と、職員が安心して長く働ける手厚い福利厚生・手当に魅力を感じた。
- 地域との連携を重視し、〇〇などの地域活動などにも積極的に取り組まれている点に魅力を感じ、自身の経験を活かしたい。
転職後にどうなりたいかまで考える
転職後の展望までを整理しておくことで、採用面接の際によく聞かれる「転職後に何を目指したいか(数年後どうなりたいか)」などの質問にも自然に対応できるようになります。
応募した理由とセットでまとめておくとよいでしょう。
- 質の高い支援の実践と最新知識の共有を通じて、チーム全体のサービスレベル向上をリードできる存在へと成長したい。
- 多職種や関係機関との連携を密にし、利用者の多様な生活場面を視野に入れた実効性のある個別支援計画を作成・推進したい。
- 後進育成や業務効率化に積極的に取り組み、職員が働きがいを感じ、利用者への質の高い支援に繋がる職場環境を作りたい。
- 〇〇分野(例:強度行動障害支援)に関する専門性をさらに深め、その知見を活かして事業所の特色ある支援の確立に貢献したい。
【例文】志望動機
先程の4つのポイントを整理して、志望動機を考えてみましょう。
以下の例文も参考にしてください。
私は障がい者グループホームでサービス管理責任者として5年間勤務していました。
働く中で、利用者様の暮らしの面だけでなく、日中活動の面からも支援を行う重要性について考えるようになりました。
就労分野については未経験ですが、利用者様の生活面での支援を行ってきた経験は貴法人でも活かせると考えております。
ご利用者様のより良い暮らしのために本人主体の支援を行えるよう努めていく所存です。
私は前職では生活支援員として7年間勤務していました。
現場では利用者様やご家族の生の声を聴いて、そのニーズに応えながら支援を行ってきました。
これからはこの経験を活かして、さらに広い視点からの支援がしたいと考えるようになりました。そのためにサービス管理責任者として、個別支援計画の作成段階からかかわることで、利用者様やご家族の支えになれればと思い、貴法人を志望いたしました。
私はこれまで、10年にわたって障がいを持った方の就労支援に携わってきました。
その経験の中で、利用者様の目線に立った個別支援計画の重要性について学びました。個人の特性に合った訓練を積み就労できるようになった方々を見て、さらに利用者様に寄り添った本人主体の支援をしたいと考えるようになりました。
貴法人でサービス管理責任者として働くことで、理想とするキャリアを実現し、成長していけると考えて志望いたしました。
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サービス管理責任者の職務経歴書の書き方
職務経歴書を作成する上で重要なこと
職務経歴書の作成で重要なことの例として、以下のようなポイントがあります。
- 職務内容を具体的に記載
事業所ごとに役割、期間、担当業務(対象者、内容、量)を明記し、客観的な事実に基づき、誰が読んでも具体的な業務経験がイメージできるよう記載する。 - 実績・スキルを定量で記載
自身の経験を客観的に評価しやすいように、具体的な数値(担当件数、改善率等)を用いて成果として明確に記載します。 - 自身の強みを転職先ニーズと紐づけて記載
自身の強み(専門性・スキル)を具体的なエピソードや実績で裏付けて記載する。応募先のニーズと結びつけて、入職後にどのような貢献ができるかまで繋がると強いアピールになります。
上記の3点を意識し、かつ転職先の採用基準に沿う内容で書くことができれば、採用担当者から必要な人材と思ってもらえることに繋がります。
職務経歴:在籍期間
在籍期間は偽ることなく、何月何日から何月何日までと詳しく記載しましょう。
職務経歴:在籍法人・事務所
在籍法人は正式名称で記載しましょう。
また、事業内容については法人内の全事業を書くようにしましょう。
職務経歴:業務内容・役割
職務経歴については、前職での雇用形態や業務内容などを明記するようにしましょう。
職務経歴:実績・成果
実績や成果は数字を交えて書くことで、説得力がアップし更なるアピールに繋がります。
【例文】職務経歴
職務経歴の記載例をまとめていますので、参考にしてください。
2015年4月-2022年3月 社会福祉法人〇〇福祉会
事業内容:生活介護、就労継続支援A型・B型、就労移行支援、共同生活援助
期間 | 業務内容 |
---|---|
2015年4月 ー 2022年3月 | 【職種】 サービス管理責任者 【業務内容】 ・利用者様の個別支援計画作成 ・支援プロセスにおける全体の管理 ・職員の指導 【実績】 就労移行支援から一般企業への就職者数を300%向上を実現 ※自身がサービス管理責任者を務めた7年間 |
アピールポイント・自己PR
同じく職務経歴書に記載する内容として、今までの業務経験から、何ができるのか、どんなことが得意なのか、といった保有スキルや自己PRも、採用担当者はチェックします。
知識・経験・スキル
よりサビ管としてアピールできる、コミュニケーション力やリーダーシップなど、一例を記載しますので、参考にしてください。
利用者様の話を傾聴し、話を引き出すことで、より利用者様の本心の部分に寄り添った本人主体の支援に繋げることができます。
リーダーシップを発揮することで、利用者様に対して、職員全体で取り組むことができ、よりよい支援につなげます。
自己PR
自己PRでは、今までの職務経験で培ったスキルや知識、得意なことを具体的に記載することで、採用担当者へのアピールに繋がります。
社会福祉士と精神保健福祉士の資格を所持しており、専門的な観点から利用者様の支援について考えることができます。
人の話を聞くことが好きで、相手の本音を引き出すことが得意です。そのため、具体的かつ、本人主体の個別支援計画作成に繋げることができます。
また、サービス管理責任者の立場として、部下の教育については現職でも大変評価されていたこともあり自信があります。業務や支援の要点を把握して的確に伝えることができます。
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サビ管転職サポートに登録(完全無料)サビ管の採用担当者がよくチェックするポイントは?
マネジメント能力は十分か
サービス管理責任者として働くためにはマネジメント能力が必要不可欠な要素となります。
採用担当者は、この点を重要視することが多いと感じます。
具体的に以下のような観点で、サビ管として、働きやすい職場づくりができる人材かどうかを見極めたいのです。
自分の業務だけでなく、他の職員の業務管理などもサービス管理責任者としての業務になりますので、その点も意識して自己PRの中に盛り込むようにしましょう。
障がい福祉における知識や技術が十分か
サービス管理責任者としてこちらも欠かせないポイントになります。
いかにマネジメント能力が高くても、障がい福祉についての理解が乏しければ、採用担当者からは評価されない可能性があります。
例えば以下のような、専門的な知識や経験をアピールすることができれば、採用担当者にも魅力的な人材だと感じてもらえるでしょう。
企業理念や方針とマッチするかどうか
近年では障がい福祉サービスにおいても、キャリア志向を持って働けるかどうかを見る法人も増えてきています。
そのため、企業理念や方針と自分の将来像が結びついているか、という部分も非常に重要な要素となります。
まとめ
履歴書や志望動機、職務経歴書の書き方について説明してきました。
これまでの全ての項目について、抽象的ではなく具体的に記載することが重要になります。
そのためには、自分のキャリアプランを明確にし、自分に合った将来設計を行うことが大切です。
また、転職活動においては、自分一人で行動するのではなく、他人の意見を聞いたり専門家を頼ることも一つの手段です。
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