ケアマネジャー(正式には介護支援専門員 ※ケアマネージャーとも呼ばれます)とはどんな仕事をする職業かご存じですか?
本記事では、ケアマネジャーの仕事内容や、大変さ、やりがい、ケアマネになるにはどうしたら良いのかを分かりやすく解説していきます。

この記事の要点まとめ
  • ケアマネの具体的な仕事内容と、利用者さんと介護サービスを繋ぐ大切な役割を解説。
  • ケアマネになるには、国家資格等に基づく実務経験に加え、試験合格と研修修了が必須。
  • ケアマネが実際に受ける相談には、どんな内容のものがあるのか事例を紹介。
  • ケアマネのやりがい、この仕事ならではの魅力や大変さを詳しく解説。

ケアマネジャーとは?

ケアマネジャーとは、支援が必要な人やそのご家族から相談を受け、住み慣れた地域で自立して生活していけるように、総合的なコーディネートやマネジメントを行います。

数ある関係機関や事業所の特徴を伝え、支援が必要な人やそのご家族が最適な選択が出来るように、橋渡し的な役割を担っています。利用者様 の環境や状況を詳しくモニタリングすることで、課題を抽出し、ケアマネジメントを展開していきます。

ケアマネはどんなことをする職業?

利用者様の状況に応じて、情報収集し、ケアプランを作成することが、主な仕事となります
このケアプラン作成が重要なもので、ケアマネジャーが作成したケアプランを基にサービス事業者や行政と連携を図ったり、本人やご家族に対してアプローチや評価を行ったりします。

また、居宅介護支援事業所のケアマネジャーは、事業所が認定調査員の指定を受けていた場合、研修を受けた後に、認定調査員として、要介護や要支援認定を受けている方の自宅に訪問し、調査する必要があります
この認定調査員は1件あたり3000〜5000円程度(市町村により異なる)もらえるので、ほとんどの居宅事業所はケアマネジャー兼認定調査員として活躍している方も多いです。

ケアマネジャーとケアマネージャーは何が違う?

「ケアマネジャー」「ケアマネージャー」は、どちらも同じ介護支援専門員を指していることに間違いはありませんが、厚生労働省のホームページでは、介護支援専門員(ケアマネジャー)と表記されています。
しかし、実際に大半の方が「ケアマネージャー」として認識していることが多いです。
それは、現場で働く中で「ケアマネさん」「ケアマネージャーさん」と呼ばれることもあり、言いやすさから「ケアマネージャー」として浸透し、馴染みの深いものになっていったと考えられます。

ケアマネジャーの仕事内容について

ケアマネジャーの仕事内容

 アセスメント(客観的な評価分析)の実施

ケアプラン作成をする前に、必ず必要で重要なことがアセスメントです。

アセスメントとは客観的に評価分析することです。ここでは、利用者様やご家族の意見を基にしながら、取り巻く環境や利用者様やご家族の想い、身体状況などを総合的に判断して評価していきます。

ケアマネジャーが最初に利用者様に介入するのが、アセスメントです。ここで1番大切なことは、信頼関係の構築です

利用者様やご家族の個人情報を聞き、必要なサービスを適切に繋げていくには、「このケアマネジャーさんなら信頼できる」と相手に思ってもらう必要があります。

皆さんならどうでしょう?「この人に話すのはちょっとな…」と感じるケアマネジャーに、自分やご家族のことを詳しく話をしたり、相談したりしますか?

正しく、アセスメントをするためには、まず「信頼」を得ることも重要です。 その上で、アセスメントシートに記載していきます。

ケアマネジャーのアセスメントの記入例はこちら

情報整理・分析シート作成

アセスメントした情報に、矛盾があったり、課題が複雑に絡み合っていることも多いです。

そのため、情報整理をし、分析シートに記載していく必要があります。この作業は、慣れたベテランのケアマネジャーの方には、書かなくても自然とできる人もいます。

しかし、最初は「何が今課題になっているのか」「健康状態は生活にどのような影響を与えているのか」「このままにしておいて起こるリスクや、介入して考えられる改善方法は?」などをあげて整理していきます。

ケアプラン(居宅サービス計画書)の作成

ケアプランとは、アセスメントで聞き取った内容から課題を抽出し、利用者様やご家族の希望に沿った計画をケアマネジャーが作成する計画書です。切れ目のない支援が提供出来るように作成します。主な内容は以下の通りです。

  • 具体的に利用するサービスや回数の記入
  • 利用者様やご家族の抱えている課題(ニーズ)を記入
  • 上記の課題(ニーズ)を解決するための目標の記入
  • どのようなチームケアを行おうとするのか、総合的な援助の方向性を共有できるように記入

作成されたケアプランは、サービス実施する上での不都合や、利用者様の状況の変化などでモニタリング(再評価)を適宜する必要があります。

自立支援を目指す計画のため、利用者様が主体的・意欲的に取り組める書き方が良いですね!

ケアプランの作成方法やポイントについてはこちら

サービス担当者会議の開催

利用者様をケアする事業所や行政、ボランティアを含めたケアチームが全員で目標の達成に向かい、利用者様の援助の方向性を共有するために開催します。 ケアチームを集めて、いつ・どのような支援が必要かを伝え、作成したケアプランを基に情報や目標を伝えます。このサービス担当者会議は、ケアマネジャーが責任を持って開催し、司会と進行を担います。また、開催したら「サービス担当者会議の要点」にまとめます。

給付管理

給付管理とは、介護サービスの利用者様の介護費用や支援費用を管理する業務のことです。

居宅介護支援事業所が提出した「給付管理票」とサービス事業所から提出された「介護給付費明細書」が突合しているか国民保健団体連合会が確認し、その後に介護報酬として居宅介護支援事業所にお金が渡されます。

給付管理に間違いがあれば、利用者様やサービス事業所に迷惑をかけることがあるので重要な業務の1つとなっています。

出典:六訂 介護支援専門員実務研修テキストより

要介護認定者の調査(認定調査員)

介護保険証には有効期限が設けられています。その有効期限が切れる前に「更新申請」をしたり、利用者様の状態が変わり介護度を変更をしたい時は「変更申請」をします。
その際に、実際に利用者様と会い、今の利用者様の状況である「身体状況やADL※1」「IADL※2」「認知症の周辺症状」「医療管理」「利用者様を取り巻く環境」を調べ提出するのが認定調査員の仕事です

認定調査で得た情報とコンピューターによる判定、主治医の意見書を基に、介護認定審査会が開かれ、介護度が出ます。

※1.ADL
日常生活を送る上で、必要最低限の生活動作「起床動作・移動・移乗・食事・更衣・排泄・入浴・整容の動作」など
※2.IADL
ADLの次の段階を指し、「掃除・料理・洗濯・買い物・家事・交通機関の利用・電話対応などのコミュニケーション、スケジュール調整、金銭管理、服薬管理、趣味」など

出典:日常生活動作(ADL)とは(公益財団法人長寿科学振興財団)

社会資源の把握と開拓

地域にある必要な社会資源を知り、利用者様に適切に繋げていく必要があります

地域に必要な社会資源がない場合は、行政などに働きかけて新たな社会資源やボランティアグループを作るなどの開拓も必要です。

※社会資源とは、ニーズを充足するために(生活困窮者支援)用いられる、有形無形の資源であり、制度、機関、人材、資金、技術、知識等の総称。

出典:社会資源の活用、連携・協働、開発(厚生労働省)

医療と介護、施設と在宅を結ぶ仲介役

入院している利用者様が在宅に帰る場合に、利用者様の状態が変化していることがほとんどです。利用者様やご家族は、不安を抱えています。
その際に、在宅での生活を1日を通してシミュレーションしながら、必要なサービスを利用者様やご家族の同意のもとに入れていきます。退院後もスムーズな在宅生活が送れるように支援します。

また、施設サービスを利用したい利用者様やご家族に対しても、施設の特色を伝えた上で選択してもらい、ケアマネジャーの意見書として施設に情報を提供します。

ケアマネジャーになるには?

ケアマネジャーとして働くためには、「介護支援専門員」の資格を取得する必要があります。
この資格を取得するまでの道のりは、大きく分けて以下のステップになります。

step1:介護支援専門員実務研修受講試験の「受験資格」を得る

まず、年に一度実施される「介護支援専門員実務研修受講試験」(ケアマネジャー試験)の受験資格を満たす必要があります。
主なルートは以下の2つです。

  • 特定の国家資格(基礎資格※)に基づく実務経験
    いずれかの国家資格(またはそれに準ずる資格)をお持ちの方で、その資格に基づく実務経験が通算5年以上かつ900日以上あること
    ※実務経験の対象となる業務や期間の詳細は、試験を実施する各都道府県のホームページ等で必ずご確認ください。
  • 特定の相談援助業務における実務経験
    基礎資格をお持ちでない場合でも、特定の施設や事業所で相談援助業務に従事した期間が通算5年以上かつ900日以上ある場合に、受験資格が認められることがあります
    ※対象となる業務や施設、事業所の種類は細かく規定されており、都道府県によって要件が異なる場合もあります。こちらも必ず各都道府県の情報を確認してください。

「基礎資格」の例
介護福祉士、社会福祉士、看護師、准看護師、医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、精神保健福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士を含む)など。

step2:介護支援専門員実務研修受講試験に合格する

step1の受験資格を満たした上で、「介護支援専門員実務研修受講試験」を受験し、合格する必要があります

ケアマネ試験の受験資格や試験対策について
ケアマネの合格率について
step3:介護支援専門員実務研修を修了する

試験に合格すると、「介護支援専門員実務研修」の受講資格が得られます
この研修を修了することが必須です。

ケアマネジャー試験合格後の実務研修はこちら
step4:介護支援専門員として登録・資格証の交付を受ける

実務研修を修了後、各都道府県に介護支援専門員として登録申請を行い、「介護支援専門員証」の交付を受けることで、ケアマネジャーとして働くことができます

【重要】受験資格や実務経験の詳細な条件は年度や都道府県によって異なる場合があります。必ず受験を希望する都道府県の公式情報を確認するようにしてください。

ケアマネジャーの1日のスケジュール

ケアマネジャーの働き方は、勤務する場所によっても異なります。
ここでは、「施設ケアマネジャー」と「居宅ケアマネジャー」の一般的な1日のスケジュール例をご紹介します。

施設ケアマネの1日のスケジュール例

施設ケアマネジャーは、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護施設に勤務し、主に入所者様のケアプラン作成や管理を行います。

時間業務内容
9:00・出勤、朝礼
・夜勤スタッフからの申し送り
・メールチェック、1日のスケジュール確認
10:00・新規入所者のアセスメント
・ケアプラン作成、修正
・サービス担当者会議の準備
12:00休憩
13:00・入所者様やそのご家族との面談
・他職種のスタッフとの情報共有・連携
15:00・ケアプラン実施状況のモニタリング
・介護記録の確認・記入
16:30・関係機関(病院、行政など)との連絡調整
・書類作成、研修参加
17:30・翌日の準備、情報共有
18:00退勤

※上記は一例であり、施設の状況や入所者の状態によって業務内容は変動します。場合によっては、介護業務の補助に入ることもあります。

居宅ケアマネの1日のスケジュール例

居宅ケアマネジャーは、居宅介護支援事業所に勤務し、在宅で生活する要介護者やその家族のケアプラン作成や相談援助を行います。

時間業務内容
9:00・出勤、メールチェック、電話対応
・1日のスケジュール確認、訪問準備(書類、情報収集など)
10:00・利用者宅への訪問(アセスメント、モニタリング、相談援助)
・サービス担当者会議の開催
12:00休憩
13:00・利用者宅への訪問
・関係機関(病院、地域包括支援センター、役所など)への訪問、連絡調整
15:00・事業所に戻り、ケアプラン作成・修正
・給付管理業務、各種書類作成、電話対応

・記録整理
17:30・翌日の準備、情報共有
18:00退勤

※上記は一例であり、訪問件数や移動時間、利用者の状況によってスケジュールは大きく変動します。緊急時の対応が入ることもあります。

ケアマネジャーの働き方は、勤務する場所によっても異なります。
施設ケアマネジャー、居宅ケアマネジャーともに日々の業務は多岐にわたるため、効率的な時間の使い方が重要になります

より詳しい業務効率化のポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。日々の業務をスムーズに進めるためのヒントが満載ですので、ぜひ参考にしてみてください。

ケアマネジャー業務を効率化するには?具体的な方法や便利ツールも解説

ケアマネジャーが受ける相談にはどんなものがある?

ケアマネジャーは、介護を必要とする方やそのご家族が抱える様々な悩みや疑問に対応する身近な相談相手です。
具体的にどのような相談が寄せられるのか、代表的な例と具体的な相談実例をご紹介します。

相談内容の種類について

  • 介護保険制度や申請方法について
    介護保険制度の利用方法に関する相談。
    例)「介護保険を利用したいけれど、どうすればいいの?」「申請手続きが複雑でよくわからない」
  • 利用可能な介護サービスの種類や内容
    具体的なサービス内容に関する相談。
    例)「どんな介護サービスがあるの?」「今の状態に合ったサービスを教えてほしい」
  • ケアプランの作成や見直し
    ケアマネジャーの中心的業務に関する相談。
    例)「ケアプランを作ってほしい」「現在のケアプランが合っているか見直してほしい」
  • 介護費用や経済的な不安
    金銭面に関する相談。
    例)「介護にはどれくらいの費用がかかるの?」「経済的に少しでも負担を軽くする方法はある?」
  • 家族関係や介護者の負担
    介護者自身の悩みや、家族間の協力体制に関する相談。
    例)「家族だけで介護をするのが大変」「介護疲れを感じている」
  • 医療機関との連携や服薬管理
    医療面でのサポートに関する相談。
    例)「かかりつけ医との情報共有をお願いしたい」「薬の管理が難しくなってきた」
  • 認知症の対応
    認知症に関する専門的な相談。
    例)「認知症の症状が進んできたみたいで心配」「どのように接したらいいかわからない」
  • 住宅改修や福祉用具の選定
    住環境や福祉用具に関する相談。
    「手すりをつけたいけれど、どこに相談すればいい?」「車椅子や介護ベッドを選びたい」
  • その他
    介護にまつわる様々な困りごと。
    例)「市役所から介護保険に関する書類が届いたが、内容がよくわからない」「一人暮らしの親の安否確認が心配」

具体的な相談事例をご紹介

実際にケアマネジャーに寄せられる相談は、個々の状況によって様々です。
ここではいくつかの具体的な相談事例をご紹介します。

事例1:一人暮らしの高齢者、最近物忘れが気になる
「最近、鍋を火にかけたまま忘れてしまうことが増えた。一人暮らしなので何かあったらと不安。どうすれば良いか。」

ケアマネジャーはご本人の生活状況や心身の状態を詳しく聞き取り、必要な場合は認知症の検査を勧めたり、見守りサービスや配食サービス、デイサービスの利用などを提案します。

事例2:退院後の生活に不安を抱える家族
「父が脳梗塞で入院し、近々退院予定。麻痺が残っており、自宅での介護が初めてで何から準備すれば良いかわからない。介護ベッドや車椅子は必要なのか、リハビリはどうすれば良いのかなど、専門家のアドバイスが欲しい。」

ケアマネジャーは、退院前に病院のソーシャルワーカーや医師と連携を取り、ご本人の状態や自宅の環境を評価します。
その上で、必要な福祉用具のレンタルや購入、訪問リハビリや訪問看護などの在宅サービス利用に向けたケアプランを作成し、退院後の生活をサポートします。

事例3:介護サービスの利用方法がわからない
「母親が要介護認定を受けたが、実際にどのようなサービスをどれくらい利用できるのか、費用はいくらかかるのかなど、仕組みが複雑でよくわからない。代わりに手続きなどを手伝ってもらえないか。」

ケアマネジャーは、介護保険制度の仕組みや利用できるサービスの種類、費用負担について分かりやすく説明します。
その上で、ご本人やご家族の希望を聞きながら、最適なケアプランを作成し、サービス事業者との連絡調整や、場合によっては要介護認定の申請代行なども行います。

ケアマネジャーの年収はいくら?

厚生労働省の「介護従事者処遇状況等調査」で、ケアマネジャーの給与額を調べてみました。
ケアマネジャーの常勤では、令和4年9月分の平均給与額は361,770円(12ヵ月の年収換算で約434万円となります。

平成27年9月分から令和4年9月分の平均給与額の増加分は27,220円の増加となっていて、年々平均給与額は増加傾向となります。

対象年月平均給与額(常勤)
令和4年9月361,770円
令和3年9月353,560円
令和2年9月345,900円
平成31年2月347,460円
平成30年9月350,320円
平成29年9月342,770円
平成28年9月342,440円
平成27年9月334,550円
介護支援専門員の平均給与額の過去推移

出典:介護従事者処遇状況等調査(厚生労働省)

※介護職員処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅴ)を取得(届出)している事業所
(平成
28年9月以前は、介護職員処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅳ)を取得(届出)している事業所の給与額を掲載)

ケアマネの平均年収について詳しく

ケアマネジャーの働く場所・働き方の特徴は?

ケアマネジャーはどのような場所で活躍しているのでしょうか?大きく2つに分けられます。

ケアマネの働く場所と役割の違い

ケアマネジャーは働く場所により、大きく2つ在宅系と施設系に分かれます。

在宅系では、利用者様が自宅で生活を送るうえで、必要なサービス等を調整する中心人物となります。外部機関と連携を図りながら、一人一人の利用者様に応じて、必要なサービス、適切な事業所や社会資源を紹介しなくてはいけないため、どれだけの情報を持ち、上手く調整していくかのスキルが大切となってきます。

施設系では、ケアプラン作成の他、介護業務や相談員を兼務することもあります。施設内のサービスを調整するため、他のスタッフとの連携が欠かせません。また、ご家族と現場職員との架け橋となる役割もあります。

居宅介護支援事業所(居宅ケアマネ)

自宅にお住まいの要介護者等のケアプランの作成を行います。利用者様の状況を毎月確認しに行ったり、ケアプランが適切に実施されているかモニタリングを行います。

  • 日勤帯の勤務
  • 土日休みもあり
  • 在宅ワーク、フレックス制を導入しているところも増加傾向

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特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム等(施設ケアマネ)

 施設に入所している方のケアプランの作成を行います。

  • 介護業務、相談員業務を兼務することもあり
  • 介護業務を行う場合は、夜勤があることもあり
    →体力にも自信があり、介護も好き!という方は兼務で仕事をするのも良いかもしれません。
  • 年末年始や土日祝日が休みというわけではない

施設ケアマネの求人はこちら>>

施設ケアマネと居宅ケアマネの違いについて詳しく

ケアマネの働き方の特徴は?

基本的には、日勤帯の勤務になりますが、利用者様、特にご家族の都合に合わせ、営業時間外の訪問、休日の対応、また、居宅介護支援事業所の場合で加算を算定している事業所では、24時間電話を当番制で持っているところが多いため、休みの日にも電話対応することもあります。 施設の場合は、通常の介護業務+ケアマネ業務となっています。

ケアマネジャーの働き方の特徴

夜勤は?

施設で、介護業務を兼務している場合は、夜勤がある場合があります。
また、施設ケアマネ、施設併設の居宅ケアマネの場合、宿直がある場合があります。

リモートワーク(在宅勤務)は?

居宅介護支援事業所の場合は、リモートワークができる事業所もあります。
ただし、個人情報の観点から、書類の共有や持ち出しは難しい点もあります。
コロナの流行時は、サービス担当者会議などは、リモートで行っていた事業所も多いです。

ケアマネの在宅勤務についての詳しく解説

何歳まで働ける?

60〜70歳ぐらいまで働くことができます。介護業務と違い、体力は必要ないので、長く働けます。
そのため、年配の方が多いイメージを受けます。

他の介護職との働き方の違い

介護職とは違い、勤務時間が日勤帯で決まっています。シフト制とは違い、身体への負担は少なく働くことができます。
しかし、外部機関との連携やご家族とのやり取りが、介護職よりもはるかに多くなること、自分のミスによって、利用者様に不利益を与えてしまったり、事業所の収入にも大きくかかわってくることになる等、精神的負担が介護職よりも大きい場合があります。

また、事務作業や細かい数字の管理等、パソコン操作をする機会が多いです。

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ケアマネジャーを目指すきっかけと準備

ケアマネを目指すきっかけは?

現役で活躍している先輩ケアマネは、どんなきっかけでケアマネを目指そうと思ったか聞いてみました。それぞれ働いている施設や職種によって理由は様々です。

特別養護老人ホームの介護職員→ケアマネジャー

Iさんの場合

夜勤が体力的にきつく転職したいと考えた。ケアマネなら生活のリズムが整い、長く働けると思った。

デイサービスの介護職員→ケアマネジャー

Fさんの場合

デイサービスでは、夜勤は無いが送迎があり、車の運転に不安があった。また、給与水準が低く転職を考えた。デイサービスで働いている時にお世話になったケアマネさんに憧れを抱いたのもあり、目指したいと考えた

訪問介護の介護員→ケアマネジャー

Sさんの場合

訪問した際に、利用者様が急変し、病院に搬送された。その時に、介護保険や医療保健の制度のことが分からず、迅速に対応できなかった。もっと知識を増やし、利用者様に何かあっても冷静に対応でき、周りに指示を出せるくらいに自信をつけたかった

看護師→ケアマネジャー

Hさんの場合

介護や福祉からケアマネジャーになる人が多く、医療の知識をわかっていないケアマネが多かった。医療と福祉の両方の観点を持つケアマネになってみたいと思った

ケアマネを目指す人必見!今のうちにしておくと良い準備

ケアマネジャーに向いている人は、人の助けになりたい、人との繋がりを感じたいという方です。保健福祉医療系に従事されている方なら、少なくてもそのような気持ちを持っている方ではないでしょうか。これから目指すにあたって必要な準備を解説していきます。

実務経験の中で、コミュニケーション能力をつける

実務経験を得た後、受験資格がもらえるので、まずは福祉や医療現場で経験をつむ必要があります。
職場で出会ったケアマネに話を聞いたり、サービス担当者会議に出席して学んでいくと良いでしょう。

また、他職種や利用者様、ご家族と話を積極的にしていき、「コミュニケーションの能力」と「問題を把握する力」「傾聴する力」を身につけているとケアマネジャーの仕事もスムーズに行えるでしょう。

地域ケア会議に参加してみる

地域での課題や問題を地域の方や専門職で話し合う地域ケア会議は、様々な職種が意見交換をする場であり、深い学びに繋がります。
知り合いの方で参加している人はいるか? いなければ、近くの地域包括支援センターに参加したい旨を伝えると良いでしょう

地域包括支援センターのケアマネジャーの役割も紹介していますので、ご覧ください。

地域の社会資源を知る

ケアマネジャーは、様々な問題を抱える利用者様やご家族のために適切に社会資源を繋げる必要があります。
地域の社会資源を知らないと、適切なサービスを利用者様に繋げることが出来ずに、問題解決に向かいません。

ぜひ、今住んでいる地域の社会資源から調べてみましょう

ケアマネジャーのやりがいと大変さはどんなところ?

ここでは、ケアマネジャーのやりがいと大変さを実体験を交えて紹介します。
ケアマネとして働くメリットデメリットも紹介、こちらも合わせてご確認ください。

ケアマネとして働く上でやりがいは?

 利用者様、ご家族の笑顔を見ることができる

介護保険を利用される方は、何かしら生活に困られている方たちです。
そのような方たちの相談に乗り、適切な支援に繋げることで、利用者様の生活をよくすることができ、利用者様やご家族の笑顔を見ることができます。
実際、サービスを受け始めてから表情が良くなり、車椅子生活だった利用者様が歩行器で歩けるようになり、散歩するようになったこともありました

また、ご家族関係に悩んでいた利用者様が、サービスを利用し、適度にお互いの距離を保つことで、身体的・精神的負担の軽減ができ、利用者様とご家族の関係がよくなり、お互いの笑顔をみることができました

今後の人生の過ごし方 を一緒に考えることができる

今後の人生をどのように過ごしたいかを一緒に考え、実現に向けてお手伝いができます。
介護が必要な状態になっても、やりたいこと、行きたいところ、こんな風に暮らしたい、という思いはどなたでもお持ちです。

そのような実現したい生活に向け、「どうしたら実現できるのか」ということを一緒に考え、 必要なサービスを繋げることで、利用者様やご家族は、安心してその後の人生を歩んでおられます

 ケアマネとして働く上で、大変なことは?

業務量が多い

給付管理、月1回訪問、利用者様が四点杖を1本レンタルすることになった、というだけで、アセスメント、評価、ケアプランの作成、各事業所、主治医へ連絡、サービス担当者会議を調整…等、利用者様には直接関係のないところで、多くの事務作業が発生します

また、介護保険関連事業所は、まだまだアナログなため、FAXや電話でのやり取りが多いところもあり、何かと時間を取られてしまうことが大変です

他機関、他の専門職との連携が多い

ケアマネジャーは、他職種連携が必須になってきます。
多職種の中には、様々な考え方をお持ちの方もおられ、利用者様やご家族の希望とは異なる場合、間に入って調整をしなくてはなりません

また、サービス事業所同士の間に入ることもあり、どちらの意見にも偏りすぎず、上手く調整していかないといけないことが大変です。

急な相談にも迅速に対応しないといけない

「急に体調が悪くなったので病院についてきてほしい」
「明日から利用できるショートステイを探してほしい」
「今すぐ介護タクシーを呼んでほしい」
等、急すぎて対応できない相談や、本来ケアマネジャーの業務でないことを求められることもしばしばあります

介護保険のサービス調整に関しても、ケアマネがケアプランを作成しなければ、利用者様はサービスを利用することができません。
急ぎの場合、ケアマネの都合で、利用者様に迷惑をかけることができないため、頑張らないといけません。
そのようになると、時間外労働…休日出勤…となることもあります。ケアマネ=「何でも屋」と思っている方も少なくありません

本来ケアマネ業務でないこと、自分の知識だけでは対応できない場合、どうしても自分の都合で対応できない…、そのような場合、事業所にいる主任ケアマネに相談することができます。

主任ケアマネは、ケアマネの支援をすることが役割の1つになっています。
主任ケアマネは居宅介護支援事業所に必ず配置されているので、主任ケアマネや事業所内の仲間とも相談しながら対応していきます

関連記事:ケアマネジャーを辞めたいと思った時の対処法
関連記事:新人ケアマネジャーが特に注意しておきたいポイント、よくある失敗例

まとめ

ケアマネジャーになるには、実務経験を積み、試験合格、そして研修修了というステップが必要です。資格取得後も5年ごとの更新研修があり、継続的な学びが求められます。

困難な課題に直面することもありますが、多職種や地域と連携して解決に導くプロセスや、利用者の方から直接感謝される経験は、大きなやりがいにつながります。人生の大切な時期に深く寄り添える、魅力ある仕事です。

ケアマネジャーの資格を取得し、その資格を活かして働き方や仕事を変えてみたいという方は、ぜひ一度ケアマネジャー専門の転職エージェントにご相談ください。