サービス管理責任者(サビ管)として働き始めた頃は、やりがいや必要とされる実感があったのに、今は「辞めたい」と悩んでいませんか?そんな自分を責めて、落ち込んでいませんか?
そんなサビ管の方に寄り添う記事です。是非最後までご覧ください。
目次
「サビ管を辞めたい…」と感じる5つの理由とは
サビ管という役割は、やりがいもある一方で日々の業務や人間関係の中で様々なストレスが重なり、気持ちが疲弊してしまうことがあります。
ここでは、よくある「5つの辞めたい理由」を紹介します。
他ポジションのサポートや兼務に追われてしまう
サビ管業務に集中したいと思っていても、実際には送迎・雑務・現場支援に追われ、本来の業務が後回しになってしまうケースが多く、計画通りに行かない日々が続くと、以下のような不安や不満を感じるサビ管もいるようです。
- 日中は作業支援の人員に入れられてしまっている(サビ管業務は夕方以降)
- 兼務などで支援計画更新のためのアセスメントの時間がゆっくり取れない
- サビ管の業務に集中したいとお願いしても周囲からの理解が得づらい(現場の負担減が優先されやすい)
このように、サビ管としての仕事に集中することができず、支援員の負担減に意識を向けすぎているうちに、自分の仕事が全く出来ずモチベーションを下げる一因となるでしょう。
スタッフの教育や人間関係のストレス
スタッフ教育や助言はサビ管の重要な役割ですが、言葉選びや伝え方に神経を使う場面も多く、気疲れすることもあるでしょう。
「指導する側」「指導される側」という関係性がギスギスしてしまい、コミュニケーションが取りづらくなるケースも珍しくありません。
こうしたストレスが積み重なると、「役割を果たせていないのではないか」「誰にも響いていないのではないか」と感じてしまい、意欲を失ってしまうこともあります。

運営会社や施設の方針と合わない
最近では民間企業の参入も増え、加算重視・利益優先の方針と現場支援の理想にギャップが生まれやすい状況が見受けられます。
「もっと利用者に寄り添った支援がしたい」という思いがあっても、それが理解されない環境では、やるせなさや無力感を抱いてしまいがちです。
経営と現場の板挟みになることで、精神的な疲労が大きくなり「もう辞めたい」という気持ちにつながってしまいます。
プライベートが大切にできない
業務量の多さや責任の重さから、仕事を自宅に持ち帰ったり、休日でも連絡が来たりと、気持ちが休まらない日が続きます。
「今日もちゃんと利用者さん来ているかな…」「何かトラブルが起きていないかな…」と、休みの日も落ち着かず、家族や自分の時間を犠牲にしてしまうこともあるでしょう。
そこまで自分が思っていても「独りよがり」のようになってしまい、結果的にストレスの原因となるケースもあります。
責任の重さと業務量が辛い
サビ管の仕事の中には、ミス一つで加算の停止や行政指導につながる可能性があるものが含まれています。
それに加えてスタッフの教育や書類整備、支援計画など全てを担うのは肉体的にも精神的にも過酷です。
「誰のために・何のために働いているのかがわからない」と感じてしまったら、限界が近づいているサインかもしれません。
辞める前に考えたい、職場でできるストレス対処
「もう無理かも」と感じる前に、一度立ち止まって状況を整理してみることも大切です。
ここからは、今の職場で試せるストレス対処の方法を紹介します。
ストレスの原因を特定
「なんとなくしんどい」状態から脱するためには、自分が何に疲れているのかを明確にすることが第一歩です。
- 書類業務が終わらない
- 職員同士の連携が悪い
- 頻繁に業務外の連絡が来る
このように、心当たりのあることを紙などに書き出してみましょう。
可視化することで、対処すべき課題が見えてきて整理できるようになります。
職場内で改善できる点を探す
職場の環境全てを変えることはできなくても、今の業務の中で「負担を減らせること」は必ずあります。
- 一部の業務をまとめて効率化する
- 指導の仕方を”指摘”から”対話”に変える
- 自分が全てを抱え込まず、スタッフに任せる工夫

人に相談する
信頼できる上司や友人、社外のサビ管仲間、あるいはSNSのオープンチャットなど、話せる相手に思いを伝えてみましょう。
相談することで、自分では気付かなかった考え方や選択肢が見えてくることもあります。
また、自治体によっては福祉職員向けのカウンセリングサービスがあり、無料で受けれる場合もありますので、そちらに相談してみるのも一手です。
もちろん、守秘義務は必須なので、話す内容や場所は慎重に選ぶ必要があります。
遠慮せずしっかり休む
眠れない・食欲がない・涙が出る…など、メンタルや体に異変が出てきたら、無理をせず「休む」ことを選択してください。
有給や時短勤務、医師による休職診断など、使える制度は遠慮せず活用して、自分を整える時間を持ちましょう。
転職するという選択肢も視野に入れる
改善の余地がなく、自分らしさを失っていると感じるなら、「辞める」ことも大切な選択肢のひとつです。
「自己都合」ではなく「自己保護」と考えて、自分を守るための転職を前向きに捉えましょう。
後悔しないために、退職を決めたら始めるべき3ステップ
いろいろな工夫をしても、やっぱり退職を決意したなら、感情のままではなく計画的に動くことが大切です。
ここでは、転職をスムーズに進めるための3つのステップをご紹介します。
ステップ① 自己分析する
まずは「何が嫌だったか」「どんな支援にやりがいを感じたか」などを丁寧に振り返ることが大切です。
働く上で譲れないこと、自分が得意なこと・苦手なことを洗い出すことで、次の職場を探す基準が見えてきます。
一人で難しい場合は、転職エージェントに相談するのも有効です。
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サビ管転職サポートに登録(完全無料)ステップ② 理想の働き方やライフプランを考える
「どんな働き方をしたいか」「転職して何を叶えたいか」を考えることで、転職の軸が定まってきます。
「次の職場で妥協したくない条件」は必ず書き出しておきましょう。
- 年収や待遇面の希望はいくらか?
- どんな支援方針の事業所で働きたいか?
- 3年後、どんな自分になりたいか?
ステップ③ 転職計画を立てて実行する
自分の軸が定まったら、情報収集・書類作成・面接準備・引き継ぎなど、一つずつ丁寧に進めていきます。
転職活動はご縁の要素も大きいですが、焦らず進めれば、納得のいく職場に出会える確率は上がります。
「ケア人材バンク」などのエージェントを活用することで、孤独な転職にならず、客観的なサポートを受けることができます。

円満退職するための伝え方とスムーズな引き継ぎのポイント
転職先が決まり、退職を迎える時には「後腐れなく辞める」ことが大切です。
重要なポジションだからこそ押さえておきたいポイントを解説します。
ポイント① 退職の伝え方
サビ管は、後任がすぐに見つからないことが多いため、引き留められる可能性がとても高いです。しかし、それを待っていてはいつまでも退職できません。
退職の意思は、1〜2ヶ月前に伝えましょう。そして、感情的にならず前向きな理由で伝えることを心がけてください。
ポイント② 引き継ぎのポイント
サビ管が扱う資料には膨大な情報が含まれています。
例えば、以下のように「見ればわかる」形で文書化しておきます。
- 日々のToDoリスト
- 書類の保管場所や方法
- 関係機関の連絡先一覧
- 利用者ごとの支援の注意点やトラブル時の対応例
関係者リストについては、「誰が・どの利用者に関わっているのか・どんな注意点があるのか」まで伝えられると良いでしょう。
ポイント③ トラブル防止のためにできること
どれだけ辛い職場だったとしても、感謝と誠意は忘れないことを意識しましょう。
福祉の世界は意外と狭いので、後日どこかで関わる可能性もゼロとは言い切れません。
- 退職希望や面談の記録を残しておく(メールやLINEなどが理想)
- 有給取得や退職日について、就業規則を確認
- 最後に「感謝と誠意」をしっかり伝える
退職の場面こそ、自分の人間性が問われる場となります。
サビ管は武器になる!おすすめの転職先とキャリアプラン
「もうサビ管理はやりたくない」と思うこともあるかもしれません。
これまでの経験やスキルは、実は他職種でも高く評価される武器になります。
サビ管経験が活かせる職種例
例えば以下のような職種では、資格や研修のハードルはあるものの、現場経験を活かしながらキャリアアップを目指せます。
- 相談支援専門員
- 児童発達支援管理責任者
- ジョブコーチや企業の障がい者雇用担当者
- 福祉系ベンチャーやNPOでの管理職
サビ管のスキルは他業界でも通用する
以下のようなスキルや経験は、幅広い業界で求められるビジネススキルです。
- 利用者・家族・関係機関との調整力
- 支援計画や実績の管理に必要な計画力と俯瞰視点
- スタッフへの指導・評価を担ったマネジメント経験
自分のキャリアを広げるうえで、サビ管業務で培った経験は間違いなく武器になります。
転職エージェントの活用もおすすめ
一人で転職活動を行うのが不安な場合は、障がい福祉に特化した転職エージェントの利用も検討しましょう。

「ケア人材バンク」では、障がい福祉のサービス管理責任者の求人も専門エージェントがご提案可能です。
書類添削や条件交渉も丁寧にサポートしますので、お気軽にご相談ください。
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まとめ
今回は、サビ管が「辞めたい」と思うときの対策や考えたいこと、転職についてのポイントを解説しました。
サビ管という仕事は大変ですが、やりがいがあり、楽しいと感じる瞬間もたくさんあります。だからこそ、自分に合った環境で働くことが何より大切です。
ただし、気軽に見学や情報収集ができないのが転職の難しいところでもあります。
「ケア人材バンク」では、サービス管理責任者専門の転職サポートを行っています。
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